あめふり

絵本

本の紹介

作・絵さとうわきこ 作・絵
出版社福音館書店
価格1,000円+税
サイズ・ページ数20㎝×27㎝・32p
読み聞かせの年齢・時間の目安3歳から・10分

あらすじ

「ばばばあちゃんシリーズ」

雨の日が続くのに嫌気がさしたばばばあちゃん。「ちょっと休んじゃくれないかね」と雲の上のカミナリに文句(本人的にはお願い)を言いました。怒った雲の上のカミナリたち。さらに大雨を降らせます。そこで負けないのがばばばあちゃん。カミナリに対抗して唐辛子入りの煙を暖炉から空に向かって立ち上らせます。

読み聞かせポイント

  • 梅雨の時期や秋の長雨、台風の時期に読むのがおすすめ。校庭や園庭の水溜りがどんどん大きくなっている時に読むと臨場感が出ます。
  • ばばばあちゃんのセリフは威勢よく。でも意地悪くならないようにしましょう。
  • 煙が空の向かって広がっていくページでは、雨がこんなとこまできているよ(屋根の下まできています)と見せると盛り上がります。
  • 途中、ばばばあちゃんが唐辛子と胡椒を暖炉に入れるのですが、胡椒とくしゃみが結びつかない子もいるので、「なんで胡椒?」と言っている子がいたら「胡椒ってくしゃみ出ちゃうよね」とさりげなく言ってもいいと思います。
    気にしている子がいなかったら、話の腰を折るリスクがあるので何も言いません。
  • カミナリたちが雲から落ちてくるページではめくりながら、ゆっくり本を縦にしましょう。焦って縦にする向きを間違えないように。
  • 時間があれば、こんなカミナリがいるね、とピックアップして指差してもいいかもしれません。後で自分で見直して色々なカミナリを見つけて楽しめます。
  • 雲の修繕という言葉が出てきます。子どもには難しすぎるので、私は勝手に「雲の修繕雲のお直しに・・・」と付け加えます。あえて付け加えないのもありだと思います。
  • 最後のページにはなんと「せんたく母ちゃん」が出てきます。「あめふり」の前に読んでおくと子どもたちの反応がいいです。(私は忘れていつも「あめふり」の後になってしまい、読んでおけば良かった、となります・・・)

子どもの反応

水位がどんどん増えていくので、その度に「うわー」「無理でしょ」「やばい」などいい反応をします。
ばばばあちゃんのやり放題っぷりに「そんなに?」と若干引きながらもニヤニヤしています。
色々なカミナリが出てくるシーンでは「あっ入れ歯が落ちてる」などよく見ています。
裏表紙まで堪能してホッとして終わることができます。
雲の上にカミナリがいるシーンで「雲の上は本当にこうなっているのかな」と呟いた子がいて、なんとも可愛かったです。

読んでみて思うこと

現実世界とリンクして、読み聞かせの後も楽しめます。「こんなに雨が降ったら、海になっちゃうね」「これはもうカミナリに言うしかないね」「唐辛子燃やしちゃう?」など。

なんと言ってもこの絵本(シリーズの中でも特に)は、ばばばあちゃんのやりたい放題っぷりが気持ちいいですね。読んでいても楽しいです。子どもたちも、お行儀はよくないけど面白いことをしてくれる話は引き込まれます。
このシリーズの魅力はなんと言ってもばばばあちゃんですよね。主人公が絵本を見る子どもたちと同じような年齢ではなく、可愛い動物でもなく、おばあちゃん!しかも優しい穏やかなおばあちゃんではなく、そんじょそこらの子どもより元気いっぱいのおばあちゃん。憧れます✨

ばばばあちゃんシリーズ
「のいちごつみ」「いそがしいよる」「すいかのたね」「あめふり」「たいへんなひるね」「どろんこおそうじ」「そりあそび」「やまのぼり」「あひるのたまご」「ことりのうち」「うみのまつり どどんとせ」「ばばばあちゃんのマフラー」

ばばばあちゃんおりょうりシリーズ
「よもぎだんご」「ばばばあちゃんのアイス・パーティ」「ばばばあちゃんのおもちつき」「ばばばあちゃんのやきいもたいかい」「ばばばあちゃんのなぞなぞりょうりえほん むしぱんのまき」「ばばばあちゃんのなんでもおこのみやき」「ばばばあちゃんのクリスマスかざり」

こんなおばあちゃんになりたいです

タイトルとURLをコピーしました