本の紹介
作・絵 | 中川李枝子 作・大村百合子 絵 |
出版社 | 福音館書店 |
価格 | 1,300円+税 |
サイズ・ページ数 | 22㎝×16㎝ ・188p |
読み聞かせの年齢・時間の目安 | 4歳から・10分から25分 |
あらすじ
全話しげるとちゅーりっぷ保育園をめぐる話
「ちゅーりっぷほいくえん」(9p・10分)
しげるが保育園で簡単な約束を1日で17回も忘れる話
「くじらとり」(31p・20分)
積み木で作った船でクジラ取りに出かける話
「ちこちゃん」(21p・15分)
しげるがちこちゃんの真似をしたらやめられなくなってしまう話
「やまのこぐちゃん」(17p・15分)
ちゅーりっぷ保育園にこぐまが入園する話
「おおかみ」(25p・20分)
おおかみがしげるを食べ損ねる話
「山のぼり」(29p・20分)
山登りでくだものを食べすぎてしまう話
「いやいやえん」(39p・25分)
なんでも「いやだ、いやだ」ばかり言っているしげるが、いつもの保育園ではなくいやいやえんに連れていかれる話
読み聞かせポイント
- 素敵な挿絵が付いていますが、絵本のように絵を見せながら読むのではなく、お昼寝時に子どもがそれぞれの布団に入って横になってから読んであげるのがおすすめ。
- 自分の子どもに読む時は一緒に布団に入って寝転がりながら、挿絵を見ながら読みましょう。
- しげるのセリフは子どもになったつもりで。子どもらしく可愛くないセリフは可愛げなく読んじゃいましょう。
- ひとつの話が長いので気合いを入れて読みましょう。
子どもの反応
最後までワクワクしながら聞いていられる子もいますが、気持ちよく入眠する子も多いです。しげるのわがままっぷりに「だめだよね」なんて言いながらニヤニヤしちゃう子どもたちです。「今日はいやいやえんを読んであげるから、どんどん寝る準備しようね」と言うといつもより早く準備が終わったりするくらい楽しみにしています。
読んでみて思うこと
1962年に刊行されて70年も人気の本。実際に保育園に勤務をしていた中川さんの話はさすがと言うしかありません。登場する子どもたちが、ただ可愛いのではないのです。むしろ可愛くないことが多いかも。でもそこが子どもらしくて面白くて子どもたちを夢中にさせるのかなと思います。そういう展開になるかーと気になって子どもが寝入っても続きを読んでしまいます。

私の息子は「くじらとり」の話が1番好きでした