本の紹介
作・絵 | くすのき しげのり 作 |
出版社 | 小学館 |
価格 | 1,500円+税 |
サイズ・ページ数 | 20.6㎝×23.3㎝ ・32p |
読み聞かせの年齢・時間の目安 | 6歳から・10分 |
あらすじ
「ぼくは いつも おこられる」
家でも学校でも誤解されて怒られてしまう男の子。そんな男の子の心の中を中心に物語が進みます。小学校1年生の男の子が習いたてのひらがなで一生懸命短冊に書いた願いとは・・・読んでいると大人が切なくなる絵本です。
読み聞かせポイント
- 語り口調な文なので、主人公の僕の気持ちになって読みまましょう。ちょと舌足らずなくらいでちょうど良いと思います。
- 関西弁を頑張りましょう。
- ( )内の心の声と区別できるといいと思います。
- 給食をよそり過ぎて注意されているページでは、よそってもらっている男の子は喜んでいることに気づけるよう指差しするのもいいと思います。
- 先生やお母ちゃんの口調がキツくなりすぎないようにしましょう。
- 僕が書いた短冊のみのページでは、十分に間をとりましょう。
子どもの反応
読む前に表紙を見せて、子どもたちが集まってくるのを待っていると、早く集まった子が「おこだでませんように?」??となっています。主人公の男の子が仲間に入れてもらえないところでは「意地悪はダメだよね」なんて言っていますが、僕がキックとパンチをした、と話が進むと「どっちもダメだね」と大人な感想を行っています。短冊のみのページになると「おこられ、だよね?」「まが反対」等、自分たちはできるよ、アピールをしてきます。最後は気持ちよく終わり、子どもたちも満足そうです。読み終わった後に「みんなは短冊になんて書くの?」と聞くと、次々とおしえてくれるので楽しいです。
読んでみて思うこと
毎年、新一年生に読んでいます。この本を読むと切なくて途中で泣きそうになってしまいます。悪気はなく口が達者でない男の子。上手く心の中を伝えられません。こういう子いますよね。
精一杯の思いを短冊に記して、ちゃんと大人に届きます。良かった、私も気をつけなくちゃと思わせてくれます。
先生に怒られるシーンで「先生にちゃんと言えば大丈夫だよ」と言っていた子がいて、担任の先生を信頼している様子がわかってほっこりしたことがあります。
できれば担任の先生も一緒に見てほしい本ですが、見てほしい先生にかぎって席を外して作業しちゃうんですよね・・・
この本を発達障害と結びつけることも多く、バリアフリー絵本にも選ばれています。しかし発達障害かどうかはともかく、こういう子いますよね。困っている子どもの思いを逃さないようにしていきたいと思います。
先生に頭を撫でてもらっているシーンで胸を張って嬉しそうな男の子の様子が可愛すぎます。見れば見るほど味わい深く温もりのある絵ですよね。
作者のくすのきしげのりさんの本は、絵本の世界が繋がっていて、絵本に出てきた人同士が繋がっていたり、大人になっていたりすします。この本も含まれる「学校がもっとすきになる絵本シリーズ」の作品の相関図が載っています。男の子が大きくなってどんな職業についたかなどわかって面白いです。
東洋館出版社より


毎年、読み聞かせする本です