本の紹介
作・絵 | 槇ひろし作・前川欣三 絵 |
出版社 | 福音館書店 |
価格 | 1,000円+税 |
サイズ・ページ数 | 20㎝×27㎝・32p |
読み聞かせの年齢・時間の目安 | 2歳から・10分 |
あらすじ
著者が絵画教室に通っていた子どもに話していた物語です。
ある日、まさおの帽子にくっついていた小さなあおむしくん。とても食いしん坊で、紙やゴミ屑を何でも食べます。食べると食べただけ大きくなって、もっと食べるようになっていきます。どんどん食べて、ついには・・・
読み聞かせポイント
- あおむしくんのセリフはあくまで悪気なく可愛らしい感じで読むのがこの絵本に合っているように思います。
- 大きくなったあおむしくんの上に小さな点のように描かれている男の子に気づくように指差ししたり、「実はここにまさおがいるんだよ」と言っても良いと思います。(言いたくなるほど小さい点なんですよね)
- 福音館の横長の絵本です。あおむしくんの横長の絵が映えるので、良く見えるようにしっかり見せてあげましょう。
子どもの反応
最初はゴミを食べてくれるので、「すごいねー」と言っている子どもたちですが、だんだん「やばいじゃん・・・」と言葉もなく見ています。両親も食べ、どんどん食欲が加速していくと「地球を食べ尽くしちゃう」と心配します。小さな園児はなんの反応もなく終わりますが、年長さんくらいになると怖さと不思議さで静かになっているのがわかります。
最後まで読んだ時に、小学生が「だから空は青いのか!」と言っていてびっくりしました。また、最後は宇宙に行く絵で終わるのですが「だから、宇宙は広がっているんだ!」と言っていてますますびっくりしました。知識のあることにびっくりしたのはもちろんですが、ファンタジーの絵本と繋げて考えられる柔軟さに、さすが子ども、子どもってすごいなと改めて感動しました。
ちなみに6年生に「怖くて面白いから読んで」と手渡したらすぐに読んでくれて、「めっちゃ怖いよ、これ1年生とか読んでいいの?」と絵本の棚にあることを心配していました。優しい子です。
読んでみて思うこと
私は小学3年生以上に読みますが、保育士だった頃、2歳児のクラスで先輩先生が読み聞かせしていたのを見てこの絵本を知りました。その時は、衝撃的な内容に、子どもと一緒に目が離せなくなり、じーっと見入ってしまいました。今でもあの時の2歳児たちは、何を思って見ていたのだろうと考えます。
ただ、私はその時に強烈な印象があったものの絵本の題名を忘れ、それから何年も経過してしまいました。小学校の図書室でこの本を見つけた時は「これこれ、読みたかったあの絵本だ」と喜びました。読んでみたら記憶どおり怖い話でした。頭の中で怖い話に変換されているのかもと思っていましたが、今読んでも奇想天外な怖い話です。楽しかったり、可愛いお話だけではなく、ちょっと不思議な、ちょっと怖い話にも出会ってもらうのもいい経験かな、と思います。

また読みたく記憶に残る絵本