絵本の紹介
作・絵 | 西内ミナミ 作・堀内誠一 絵 |
出版社 | 福音館書店 |
価格 | 1,000円+税 |
サイズ・ページ数 | 20㎝×27㎝ ・28p |
読み聞かせの年齢・時間の目安 | 2歳から・10分 |
あらすじ
ひとりぼっちのゾウのぐるんぱが色々な仕事をします。一生懸命働きますが失敗ばかり。しょんぼりしていると子どもの世話を頼まれます。
読み聞かせポイント
- 繰り返しの絵本で「しょんぼり」のフレーズが増えていきます。どんどん気持ちを重ねて「しょんぼり」を増やしていくと子どもも気持ちがのってきます
- ぐるんぱが職場をあとにする場面で頭の上に、靴・お皿・ビスケットと増えていくので、「しょんぼり・しょんぼり」と言いながら、一つづつ指差していくと、そこに子どもの目がいき、頭の上の物が増えていくことに気づきます
- ぐるんぱが子どもたちのためにピアノを弾く場面では、節回しもいいので思い切って歌ってみましょう
- 見開きの絵が多いので、しっかり開けるように読む前に本を良く開いて開きぐせをつけておきましょう
子どもの反応
小さい子は、ぐるんぱが職場から追い出されると、ぐるんぱと一緒に悲しくなってきます。小学生になると、「大きくたっていいじゃない!」と怒ってくれます。
12人の子どもに「わー多すぎ」なんて驚いたり、最後には「ビスケット腐らないかな?」「食べ終わったらどうしよう」なんて心配もしてくれます。
最後は大きな子も小さな子もほっとして笑顔になります。
読んでみて思うこと
一見、ゾウの群れを追い出されるのは酷いと思ってしまいましたが、よく読み込むとゾウのみんなで身体を洗ってあげてみんなで見送っています。ぐるんぱにとっての居場所探しの後押しをしてくれているのです。また、色々な職場でも、ぐるんぱを門前払いするのではなく、まずやらせてくれています。最後までとても優しい物語だと思います。最後の見開きで明るく楽しい絵柄によって気持ち良く終わることができるのもこの本が好きになるポイントだと思います。
繰り返しと節回しを楽しみましょう