紙芝居の紹介
作・絵 | まついのりこ |
出版社 | 童心社 |
価格 | 1,900円+税 |
サイズ・ページ数 | B4判 26.5㎝×38.2㎝ ・12場面 |
読み聞かせの年齢・時間の目安 | 1歳から・10分 |
あらすじ
参加型の紙芝居。ごきげんの悪いコックさんが、子どもたちとのやり取りの中でご機嫌が良くなる話です。
読み聞かせポイント
- 思いっきり子どもたちとのやりとりを楽しみましょう
- 多少セリフが変わっても気にしなくていいと思います
- コックさんの顔が変わる時は紙芝居の指示通りにカチンコチンに引き抜いたり、ムニュムニューとしながら引き抜きます
- コックさんがいなくなった真っ青な場面では「あれっどこにいるのかな?」「後ろかな?」「みんなのポッケットにいない?」などと声をかけたり、探す真似をすると面白いです
- コックさんが後ろ向きの場面にするときは、後ろ向きがわかるギリギリまでゆっくり引き抜いていくと効果的
- 「コックさーん〜」の子どもたちの呼びかけが小さいときは、二つ前の(真っ青の)場面に戻してしまっても良いでしょう。その場合、2回目の呼びかけのあとは、2枚一緒に引き抜いてコックさんがご機嫌になっている場面にしましょう
- たくさん飴が出てくる場面では、飴の色に合わせ「〇〇味の飴食べる人」と声をかけてみましょう
子どもの反応
コックさんの顔の形が変わる時、笑いが起こります。
コックさんがいない真っ青な場面になった時「どこにいるんだろう?」と言うと、一緒に考えてくれたり、知っている子は「紙芝居の中にいるよー」教えてくれます。
たくさんの飴が出てくる場面では、赤い飴を指差しながら「梅干し味の飴いる人ー?」「唐辛子味の飴かな?」などとあまり嬉しくない味にすると小学生は喜びます。「スイカ味」や「カレー味」や「ほうれん草味」など、子どもたちから面白い味のリクエストも出てきます。全部の味を欲しがって手を伸ばす子や、「いちご飴」などまともな(?)味の飴の時だけ手を伸ばす子や、「わさび味」といった特殊(?)な味の時を狙って手を伸ばす子がいて楽しい時間です。盛り上がりすぎると収集がつかなくなるので要注意。
読んでみて思うこと
最初は、こんなにシンプルな絵でこんなにシンプルな話で子どもって喜んでくれるんだなと驚きました。しかし何度も読むうちに、このシンプルな絵は実は計算されたデザインで計算された色合いで、計算された場面展開なのだと気づきました。
1歳から小学校低学年まで楽しめます。もちろん年齢によって楽しみ方は違いますが、幅広い楽しみ方ができる紙芝居って素晴らしいなと思います。
子どもたちとのやり取りを思いっきり楽しみましょう