絵本の紹介
作・絵 | ロイス・レンスキー 作・絵 わたなべしげお 訳 |
出版社 | 福音館書店 |
価格 | 900円+税 |
サイズ・ページ数 | 19㎝×21㎝ ・ 48p |
読み聞かせの年齢・時間の目安 | 2歳から・10分 |
あらすじ
スモールさんは小さい機関車の機関士です。機関助士のショーティさんと車掌のリトルさんと共に出発の準備をして大きい街を目指します。機関車の仕組みや細かな名称、石炭を積む様子、転車台など機械好きにはたまらない要素がいっぱいです。また、出発してからは、踏切、外の風景、汽車の音、信号機、跳ね橋を一つずつ進んで行く様子を丁寧に描いています。一緒に旅をしているようです。
読みきかせポイント
- 意外と長いので時間を確保しましょう
- 小さめの絵本なので子どもたちが広がりすぎないよう「格好いい機関車がよく見えるように、見えるところにおいで」などと声をかけましょう
- 機関車の名称を説明する場面では一つずつ子どもがわかるように指差します
- 汽笛の音、蒸気の音、ブレーキの音、臨場感あふれる音が効果的に出てくるので、機械らしく(?)表現してあげてください
- 説明文が多いので感情を込めすぎない方がいいと思います
子どもの反応
ジェンダーレスな世の中ですが、圧倒的に男の子の食いつきがいいです。やんちゃな男の子が落ち着かない時に「機関車読もうかな」と言うと、真っ先に集まってきます。園児によく読んでいましたが、小学校1・2年生でも真剣に見ています。読んでいるとシーンとなっていることが多いので、あれっ本選び失敗したかなと心配になりますが、集中しているだけなのでご安心ください。読み終えると「ふぅ」とも「はぁー」とも言えない気を抜いた呼吸が聞こえます。
読んでみて思うこと
好きな子は何回でも楽しめる絵本です。挿絵は、白黒でたまに茶色が入るくらいの地味な色合いですが、全く地味さを感じさせません。むしろ、このシリーズの色がついている絵本の方が私は違和感があります。
気持ちが昂って、みんなとの活動に入れずに個別対応している時にその子のためだけに読んであげるのもおすすめです。割と長いので落ち着く時間が作れます。
スモールさん・リトルさん・ショーティさんという名前も小さくて可愛いですよね。
わたなべしげおさん
この本を翻訳をしている、わたなべしげおさんですが、聞いたことあるなと調べてみたら、他に「どうながのプレッツェル」「どろんこハリー」「エルマーのぼうけん」「おさるのジョージ」など翻訳のエキスパートのような方でした。私が子どもの頃好きだった本もたくさんありました。わかってなくてすみません。と申し訳なくなりました。また、「しょうぼうじどうしゃじぷた」の作者だったなんてもう畏れ多いくらいの方でした。
「ちいさいしょうぼうじどうしゃ」「ちいさいじどうしゃ」「スモールさんののうじょう」が購入可能です。
今は購入できないようですが「おまわりさんのスモールさん」「ちいさなひこうき」「ちいさいヨット」「カウボーイのスモールさん」「スモールさんはおとうさん」があります。こちらは図書館で探してみてくださいね。

数え切れないくらい息子に読まされました・・・