本の紹介
作・絵 | デヴィット・カリー 作 セバスチャン・ムーラン 絵 ふしみ みさを 訳 |
出版社 | あすなろ書房 |
価格 | 1,000円+税 |
サイズ・ページ数 | 14.8㎝×21.0㎝ ・33p |
読み聞かせの年齢・時間の目安 | 2歳から・10分 |
あらすじ
生まれた時から豆粒みたいに小さな男の子。まめまめくんはお人形の靴を借りて、ママに服を縫ってもらって、何不自由なく暮らしていました。自分で泳ぎも覚えて、探検もするし、本を読んだり、宇宙について考えたり、なんでもできました。しかし、学校へ行ったら小さすぎてできないことがいっぱい。先生に将来を心配されるくらいです。そんなまめまめくんも大人になります。みんなとちょっと違う子にエールを送る本です。
読み聞かせポイント
- とても小さい本なので、大勢の子を相手に読むのは難しいです。ひとクラスが限度です。
- 読み聞かせを後ろの方でゆったり見るのが好きな子もいますが、「今日はすごく小さい本だから、ぎゅっと集まって見ようね」と集まってもらいましょう。
- 小さく集まってもらうので、読み手も立って読むのではなく、小さな椅子に座り子どもとの距離を近くしましょう。
- 小さいけれど見どころの多い挿絵なのでゆっくり読み、読み終わってもすぐにページをめくらず、絵を堪能させてあげましょう。
- 車に乗って出勤するページでは、後部座席を指差すと何も言わなくてもてんとう虫に気づいてくれます。
子どもの反応
まめまめくんの小ささに驚いたりびっくりしたりしながら、楽しく見ています。ちょうどプールが始まる時期に読むと、「およぎは あかちゃんのときに ひとりで おぼえた」のところで「すごい!」と声が上がります。車の運転のところでは「いいなー」と言っています。「カエルに食べられちゃわない?」と心配したり「カエルと一緒に泳げるね」と小さな世界を楽しみます。
まめまめくんが学校に行ってからも、最初は笑っています。「給食いっぱい食べられていいね」なんて言っていますが、次のページでまめまめくんが他の子と遊べないと知るとテンションが落ちてしまいます。「かわいそう」の声が漏れてきます。その次のページでまめまめくんが絵を描いていると「めっちゃ上手」と素直に褒めます。先生の言葉でまたしょんぼりしてしまう子供達です。(気持ちが上がったり下がったり忙しい絵本ですね)まめまめくんが大人になり、「まめまめくんのしごとはなあに、だって?」といわれると「絵を描くんだよ、きっと」と素早くこたえます。最後はにっこりして終わることができます。
読んでみて思うこと
まず、学校の先生の言葉に怒りを覚えます。一緒に考えるのが学校でしょう!配慮も足りないから、まめまめくんはお友だちと同じように学校生活が送れないのでしょう!と。
しかし、これは学校に見立てただけで、実際の社会の中では配慮が足りず生活に不自由を感じている人がいるのだろうなと感がえさせられました。
可愛くて面白いところもある絵本なので2歳くらいから楽しめると思いますが、大きな子どもにも大人にも読んでもらいたいです。
とはいえ、得意なことを活かして立派なお仕事について終わるのですっきりします。ただ、私たちのような大きなお友だちとのシーンもあるといいなと思ってしまいます。なので、読み終わった後に「先生も、まめまめくんとお友だちになりたいな」と付け加えてしまいます。

小さな小さな絵本、お友だち同士でくっついて見て色々見つけてほしいです。