バムとケロのおかいもの

絵本

絵本の紹介

作・絵 島田ゆか 作・絵
出版社文溪堂
価格1,500円+税
サイズ・ページ数27.8㎝×21.5㎝・32p
読み聞かせの年齢・時間の目安3歳から・10分

あらすじ

いつもお寝坊のケロちゃんが今日は早起き。バムに朝食まで作ってくれます。(焦げ焦げのパンケーキですが・・・)それは、月に一度のお買い物の日だからです。お友だちと車で市場に向かいます。賑やかな市場は、見たことのあるキャラクターや行きたいお店でいっぱいです。野菜とケロちゃんのチョッキの生地とハムスターのお店でお買い物して、お腹が空いたのでランチです。美味しそうなものがいっぱいでやっぱりケロちゃんは買い過ぎてしまします。ケロちゃんらしいですね。そのあとは、不思議な扉のお店、骨董屋さんとお買い物を満喫します。

もうお金がないのにケロちゃんが買うと言って譲らないフライパンは、最後に理由がわかります。買って正解ですね。

読み聞かせポイント

  • 絵の情報量が多いので、ゆっくり絵を見られる時間をとりましょう。
  • 穏やかな絵本の世界に合わせ,穏やかにゆったりと読みましょう。
  • 1ページの中にいくつもの場面が出てくるので、どこを読んでいるか子どもたちが目で追えるように指差ししながら読むといいと思います。
  • 一対一で読む時は、他のキャラクターが何をしているか一緒に見ていくのも楽しいですね。
  • 小さな絵も多いので読み始める前に、「ググーっと近くで見ると楽しいかも」と本の近くで見るように声をかけてみましょう。それでもちょっと離れてみたいという子はそのまま見てもらいましょう。

子どもの反応

「知ってるー」「うちにある」という子も多い人気の本ですが、何度読んでも楽しめる絵本なので、読み始めると集中してみてくれます。

次はどんなお店だろう?と一緒になって買い物している気持ちになっています。最後の骨董屋さんでは「私はこれが欲しいな」とお店に入った様子で楽しんでいます。

ページを絵くるたびに「あっもぐらいた!机の下でご飯食べてる」など、同じキャラクターの動きを追い続けるいる子もいます。

給食の前に読むと「あーお腹空いちゃった」という子が必ずいるくらい、食べるシーンが多く出てきます。

小学生になると、自由すぎるケロちゃんへのツッコミが入ります。大人から見たらみんなもケロちゃんみたいですけどね。

読んでみて思うこと

何回読んでも新しい発見があるほど作り込まれた世界観とキャラクターたちの動きがあります。読み聞かせも良いけれど、本当は子どもと並んで一緒に絵についても語りながら読み進めていきたいお話です。大勢での読み聞かせよりも家庭での読み聞かせや、お友だち同士で楽しむのに向いているのかなと思います。もちろん1人でじっくりバムとケロの世界に入るのは別格で豊かな時間です。

バムは犬で、ケロちゃんはカエル。では、この3本耳がある子は何の動物なの?と実はずっと気になっていました。今回調べたら、3本耳のうさぎとのこと。名前はおじぎちゃん。可愛い❤️ますます好きなキャラクターになりました。

キャラクターたち

いつも穏やかな「バム」

食いしん坊の「ケロ」

3本耳の「おじぎちゃん」

ちび犬の「ヤメピ」

今川焼きの「いまちゃん」

旅する雑貨屋の「とらちゃん」

何でも屋の「ソレちゃん」

まだまだ、たくさんのキャラクターが出てきます。同じ作者の『かばんうりのガラゴ』シリーズにも同じキャラクターが出てきてお話の世界がつながっています。

『バムとケロのにちようび』『バムとケロのそらのたび』『バムとケロのさむいあさ』『バムとケロのおかいもの』の順番で出版されています。

実は1作目から順に日曜日、月曜日、火曜日のお話になっています。この4作目『バムとケロのおかいもの』は水曜日ですね。となると、あと木曜日、金曜日、土曜日のお話がいつか出版されると期待しちゃいますね。こんなに作り込まれた絵本は制作に途方もない時間がかかることでしょう。ゆっくり楽しみにお待ちしています。

じーっくり眺めて楽しみましょう

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