ワーニー、パリへ行く

絵本

本の紹介

作・絵フレッド・マルチェリーノ 作
せなあいこ 訳
出版社評論社
価格1,300円+税
サイズ・ページ数26㎝×29㎝ ・32p
読み聞かせの年齢・時間の目安10歳から・10分

あらすじ

ブラックユーモアなお話

ワニのワーニーの語り口調で物語は進んでいきます。エジプトでお気楽に暮らしていたワーニー。ナポレオンに捕まってパリに連れて行かれます。見せ物にされますが、お調子者のワーニーは意外と楽しんじゃいます。ところがパリの流行が変わり見向きもされなくなってしまいます。脱走したワーニーはどうやって生きていくのでしょうか?!

読み聞かせポイント

  • もっと小さな子でも楽しめると思いますが、ナポレオンを聞いたことがあったり、パリという場所が実際にあると言うことがわかってくる年齢の方がいいと思います。最後はちょっと怖いですしね。
  • 絵本が大きくて重いので体に絵本を立てかけて支え、読み途中にグラグラしないように安定させましょう
  • ワーニーの口調が面白いのでテンションを上げて読みます。
  • 見開きのページの中にいくつかの場面が出てくるので、今どこを読んでいるかわかるように指差しながら読みましょう
  • 「コックがおのをもって、やってきちまった!オーノー!」はびっくりするほどウケません。気持ちをしっかりもって乗り切りましょう。
  • 最後、ピンクのドレスの人がどうなったかわからない子が多かったら、もう一回戻って読んであげてもいいと思います。みんなでブラックを共有して終わりたいですよね。

子どもの反応

「エジプト」「パリ」「ナポレオン」と言う言葉に「知ってるー」「テレビで見た」と反応があります。若干、ワーニーの語り口調のテンションについていけてないような感じもありますが、物語に引き込まれていきます。ワーニーがパリへ連れて行かれるところでは「かわいそう」といった声も聞こえます。が、パリへ着いてからのワーニーの気持ちの切り替えの速さに再び集中して静かになります。最後は「人を食べたの?」「こわっ」とザワザワします。私がニヤニヤして子どもたちの反応を楽しむところです。
とにかく展開が早く、着いていけずにきょとんとなってしまう子もいます。やはり10歳以上くらいの子が楽しむ絵本なのでしょうね。

 

読んでみて思うこと

裏表紙のワーニーもブラックユーモアを感じさせます

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